身体の部屋
ストレッチングは必要か
2007 年 10 月 28 日 日曜日この夏、大阪で世界陸上が行われた。そこで陸上王国のアメリカは、大会の二週間ほど前に大阪に入り、大会直前の調整を大阪の大学のグランドを借りて行った。
そこでの光景であるが、アメリカ代表の選手たちは、ウォーミングアップでジョギングもしなければストレッチングをしている選手は一人もいなかったということである。いきなりスキッピングなど、各種目の動きに必要な運動から始めたということである。これを知ったときは、かなりの衝撃であったし、やはりなという気持ちが湧いた。
アメリカの選手たちは、かなり合理的でいいと思ったトレーニング法は、すぐに取り入れるが、効果がないと判断すれば、あっさりと切り捨てる。ということは、ジョギングやストレッチングは、準備運動として必要ないと認めたことになる。つまり、ジョギングやストレッチングには、何の効果もないということだろう。
そして、スキッピングなど、動きの神経回路を呼び起こし確認するような運動から始めていることは、いかにも合理的である。そういう動きを行いながら、全力で身体が動けるように準備をしている。それは理にかなったことで、ウォーミングアップを合理的に行っているということである。無駄なことをウォーミングアップで行えば、体力も消耗するし時間もかかる。それは、あの暑い大阪の大会でいいコンディションを保つことであり、痙攣とかの防止にもなる。陸上大国アメリカを支えているものは、常に有効か無効かという判断を行い、それを実行していることではないだろうか。私は、非常にいいことだと思う。
陸上競技に限らず様々な日本のスポーツ種目のウォーミングアップは、十年一日のごとくジョギング、ストレッチングと続けているが果たしてそれにどんな意味があるのだろうか。スポーツ界全体がもう一度、何のためにということを考えたほうがいいのではないか。儀式化することには、意味も効果もないものが多い。ただ安心するためのためだけなら、あまりにもエネルギーと時間がかかりすぎる。マイナスの要因が多すぎる。
矢野
