身体の部屋
スポーツは頭だ
2007 年 3 月 9 日 金曜日スポーツの世界は、競争であるから当然順位がつく。ジュニア時代は、監督やコーチのいうことを聞いていれば、身体能力が高い者が上のほうに行く。しかし、スポーツは身体能力の勝負かというと、そうでもない。
例えば、トレーニングで身体能力を高めたとしても、その高めた身体能力をどう使うかということを考えないと、宝の持ち腐れになる。そういう競技者は意外と多い。頭が、飾りにしかなっていないのである。
自分がどうしたい、どうなりたいというものがあり、そのためにどうするかということを考えない限り成長はない。自分の武器を知り、弱点を知り、ではどう闘うかということを考えなければならない。
考えに考えて競技と取り組んだ者のみが、高みに登っていくことが出来る。それは、学校での勉強とは違う。自分自身の身体と心をどうコントロールするかを考える能力である。
スポーツというと、一見身体能力の勝負のように見えるが、それはごく表面でしかない。また、身体能力だけで勝負が決まるようだと、何の面白みもないし文化となんかなりえない。
一番大事なのは頭で、考え、工夫し、自分を高める方法を探していくことである。競技者は、身体を使うよりも頭を使うことに、多くのエネルギーと時間を使わなければならない。それが出来たときに初めて、世界のトップレベルの仲間入りが出来る。
そう思って日本人競技者を見回してみると、頭を使っているものがなんと少ないことかと思う。私が頭を使っているなと思えるのは、ハンマー投げの室伏、野球のイチロー、サッカーの中田、騎手の武豊くらいのもので、他にはとても見当たらない。
体育会系などと呼ばれて満足していてはいけない、体育会系などというものは本来ないはずだ。頭は飾り系といえば、あるかもしれないが。私は、スポーツほど頭が要求され、頭を使うものはないと思っている。
矢野
