身体の部屋

丹野麻美に注目

2007 年 5 月 11 日 金曜日

今年の夏は、大阪で世界陸上が開催されます。陸上専門の私としても、おおいに楽しみにしています。

今年の開幕であり、選手みんなの調子を見るには絶好の大阪国際GPをテレビで観ました。冬季練習がうまくいっただろうと思わせるいいスタートを切った選手もいれば、アレアレと思うような選手もいました。これから6月下旬の日本選手権に向けて、みんな調子を上げていって選考を待つばかりでしょう。

私が注目しているのは、なんと言っても丹野麻美です。大阪国際GPでは、400mで52秒17と、まずまずの走りを見せてくれました。福島大学の4年生になった女子400mの日本記録保持者です。他にも面白い選手は大勢いるのですが、私の注目度は丹野が一番です。

丹野の走りを一度見れば解ってもらえると思うのですが、非常にスムーズに走っています。スムーズに走っているということは、ブレーキが少なく動きが滑らかということです。このあたりがナンバ的です。

滑らかに走れるということは、身体のどこか局部に頼って走っていない。例えば、脚とか腰とかを過剰に意識していない。全身を上手く連動させて走っているということです。

また、丹野自身が走っているという運動感覚を、意識して消しているのではないかと思われる。それは、動きの何処にもリキミが見られないし、見ている我々にも「頑張ってます」という運動感覚が伝わってこない。丹野の走りからは、速く走ることが楽しいという感覚のみが伝わってくる。

これもナンバ的な動きの目指すところで、そういう観点から見たらナンバ走りとも言える。丹野が、更なる動きの精度を上げて、日本記録を更新することを期待している。

また、日本記録の更新が出来れば、丹野が目標としている世界選手権の準決勝進出も現実的になってくるだろう。そして、来年は北京オリンピックの年である。丹野の走りの進化を期待しつつ、応援していきたいと思っている。

みなさんも、「これがいい走りだ」という見本だと思って丹野の走りをぜひ見て下さい。

矢野

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