身体の部屋
心臓は休ませたらいけない
2009 年 8 月 3 日 月曜日心臓カテーテル手術が夕方の五時過ぎに終わり、一息ついて麻酔が切れた腕が痛いと思いながら一晩寝た。次の日の朝、九時から運動テストを行いますと言われたのには驚いた。心臓を治療して丸一日もたっていないのに、自転車エルゴメーターをこいで運動時の心電図や呼吸機能を調べるという。
手術の後は安静にしなければと思っているのは、私だけだろうか。リハビリの部屋に九時前に行くと、オールアウト(限界まで)まで自転車をこいでくれと言う。それはないだろう、術後丸一日もたっていないのに限界まで自転車をこぐのは、臆病な私には出来ない相談である。そこで、限界までは嫌だと言ってこぎ始め、心拍数が毎分150回以上になったところで自主的に止めた。自分で命の保障をしないと、死んだところで誰も責任を取ってくれない。
自転車エルゴメーターとかトレッドミルは、学生時代に何度も実験の被験者としてやらされたので、苦しかった思いでしかなく、とてもやる気にはならない。それに、前に進みもしない自転車エルゴメーターをこいでも、何も面白くもなく、よくそんなことが出来るものだと呆れてしまう。また、トレッドミルは、床が動いて仕方なく歩いたり走ったりするもので、これまた何の面白みもない。どちらも、自分から自主的に運動しているとは思えず、こんなことをしても何の運動の効果もあるまい。頭でもおかしくない限りは、自転車エルゴメーターとかトレッドミルは出来るものではない。
それでも、術後の心肺機能を測定するというので、自分で安全を図りながら行った。結果は、同年代の人よりも強いですねということであった。同年代の誰と比べて強いというのか、まったく意味が分からない。それよりも驚いたことは、「心臓は休ませたらいけない」という一言であった。
そう言われると、産まれてこの方一度も心臓は休んでいない。脳が休んでいるときも身体が休んでいるときも、いや心が休んでいるときも、心臓は勤勉に働き続けている。心臓が休むと、死んでしまうのでそれは困ることである。改めて心臓の偉さに気が付くとともに、心臓に敬意を表した。それにしても、術後すぐに心臓を休ませたらいけないので、運動してリハビリに励めということである。まあ、そう言われると、納得して従うしかない。
心肺機能を調べる運動テストが終わると、もうやることがないというので退院するしかなく、家に帰ってきた。そして、病は心臓であり、リハビリ運動が大事ということである。なら、ナンバ歩きしかないではないか。夏の太陽を浴びながら、せっせとナンバ歩きをするしかない。デブがちょっとはスマートになるかなという邪心を持ちながら、今日もナンバ歩きに励んでいる。
そして、八月の4日から12日までは、草津でバスケット部の合宿である。これは、草津に行っても時間を見つけてはナンバ歩きかと思っている。なんせ心臓は、休ませたらいけないから。安静など以ての外である。
8月3日 矢野
