身体の部屋
箱根駅伝をナンバ的に
2010 年 1 月 9 日 土曜日今年の正月も、正月くらいは休ませろと酒を飲み、テレビを見、本を読んでいた。当然、二日間は、箱根駅伝をスタートからゴールまで見た。東洋大学二連覇、本当にオメデトウ。そして、箱根のスターは、東洋大学二年の山登りの柏崎君で、話題を独り占めであった。柏崎君は、たいした逸材でロンドンのオリンピックに向けての非常に楽しみな応援のし甲斐のある選手である。みんなで柏崎君の今後の活動を温かく見守り、応援しようではないか。
その箱根駅伝を、ナンバ的に考察してみよう。まず、話題の柏崎君の、箱根の山登りである。少し前までは、山登りは腕を力強く振って、しっかりと地面を蹴って登っていくのもだと解説者も大声で叫びたてていた。ということは、現場の指導でも、のぼりは腕を力強く振って、しっかり地面を蹴ってと走っていたはずである。
これは、ナンバ的にいうと、努力の割にはまったく効率の悪い走り方で、疲れるだけで速さにはつながっていかない。腕を前後に力強く振れば、上半身と下半身が捻れて、非常に疲れやすい効率の悪い動きになってしまう。また、地面をしっかり蹴って走っていては、脚に不必要な負担がかかり、これまた疲労しやすい。こういう走り方は、見た目に非常に頑張っているようには見えるが、実際には効率が悪く速くは走れない。
ナンバ的には、上半身と下半身を出来るだけ捻らないようにする。そのために腕振りは、前後に力強く振るのではなく、胸郭を骨盤と連動できるようの腕を振る。そして、前に出した脚で地面をしっかり蹴るのではなく、後ろの脚を前に出せばそれだけで、次後ろになった脚を前に出すことの繰り返しという脚運びを行うようにする。
ナンバ走りは、右手右脚を同時に出すというのは間違いである。そんな動きで走れるわけがない。右手右脚などという単純なことではなく、骨盤と胸郭を連動させて捻らないようにすることが大事である。右手右脚同時になどという間違ったことは、もういい加減にして欲しい。
そして、脚運びは、後ろ脚を前に運ぶということを重視しなければならない。これは、短距離に世界記録を書き換えているウサイン・ボルトも、そういう脚運びをしている。そして、ボルトの坂道の登るトレーニングは、後ろ脚を前に運ぶことのドリル的トレーニングある。
今年あたりの箱根駅伝の解説では、さすがに多くの解説者が「腕を力強く振って」とか「地面を蹴って」「膝を上げて」などと叫ぶことは少なくなってきた。非常にいいことである。「走る」という動きを、みんなだ真剣に考え、実践し、検証しなければならない。そうしないと、短距離も長距離もますます世界から置いてけぼりを食らうことになる。
ナンバ走りについて、聞きたいことがあればいつでも応えるし、いつでも指導に出向くつもりではある。
1月9日 矢野
