身体の部屋

身体と対話をする

2009 年 9 月 19 日 土曜日

季節の変わり目である。取りようによっては、暑苦しい夏から気持ちのいい秋への変わり目である。季節的には、気持ちいい方向へ変わっていくことになる。それなら、身体も単純に気持ちよくなるかというと、そうでもない。季節の変わり目というのは、気持ちいい方向へ変わろうと、厳しい方向へ変わろうと、身体にとってはストレスとなる。だから、季節の変わり目に体調を崩す人が多い。

身体は、季節が気持ちよく変わっていくので、その爽快さを味わうことも出来る。また、暑苦しい夏に耐えてきた緊張感が緩み、どっと疲れを感じることもある。そういうとき、身体は様々な方法で語りかけてくる。その身体の声に耳を傾け、身体はどうしたがっているかを知って、なるべく身体の声に従うことが、体調を崩さないやりかたである。
身体は、いろんなことを訴えてくる。休みたいのか、食べたいのか、動きたいのか、その声を聞き分けなければならない。気候は気持ちよくなったが、身体はすぐに動きたいのではなく、夏の疲れを取るために休みたいと言っているかもしれない。また、食べ物を美味しくなってくるが、まずは夏に疲れたい胃腸を休ましたいのかもしれない。そんな身体の声を無視しているから、体調を崩すのである。

身体は、急に痛くなったり、苦しくなったりしているわけではない。その前から、身体の声として懸命に訴えている。その声に気がつかないか、無視しているかだろう。そういう人を、無知という。自分以外のことには興味もあるし、いつも気にしているのに、自分のことには無関心である。そうやって生きていること自体が、傲慢である。
まず、自分自身に目を向ける。それも、一番正直で分かりやすい自分自身の身体に目を向けること。身体の声を聞くように、自分の注意を身体に向ける。それは、体重計の数字でもないし、体温計の数字でもない。そんな数字なんかに頼っているから、自分自身の感覚がどんどん鈍くなっていく。客観的な数値よりも、自分の感覚という主観を信じることである。自分自身の身体の声を敏感に聞いていれば、自分の体調くらいは把握できる。そして、自分の身体に対する対応も自ずと分かるようになる。

身体に関していうと、対人関係にも応用できる。ある人に会うと、身体全体もゆったりして、くつろいだ気分になるということがある。また、ある人に会うと、緊張して身体が固まり、自由に喋れないし、窮屈さばかり感じる。頭で考えるよりも簡単に、身体は正直に反応する。この身体の反応を見ていれば、自分と相性のいい悪いが簡単にわかる。いつも身体の反応に敏感にしていれば、余計な頭を使う必要がなくなる。余計な頭は、大概は屁理屈で間違っているから。

9月19日 矢野

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