心の部屋
嫌なことは止めればいいのに
2008 年 11 月 19 日 水曜日先日、ある人をカウンセリングした。
自分が本心からやりたくもないことを、親の勧めか周りの勧めかやっているという。自分自身に「ノー」と言う勇気がなかったのである。そこで本人は、自分の心を閉ざしてやりたくもないことをやっている。そうなると、感情というものを押し殺して、機械のように取り組むしかない。楽しいとか苦しいとか嫌だとかいうことを、自ら感じないようにしている。
これは、私から見れば明らかに逃げである。現実から逃げるくらいなら止めればいいじゃないといっても、本人が逃げていることにも気がつかない。思い切って別の道に進んだほうが自分を取り戻せるのにとアドバイスしても、それに納得できない。あまりに自分の感情を押さえつけてきているので、ナンバでいう快・不快の判断も出来なくなっている。
嫌だという感情を押さえつけていると、楽しいという感情までも分からなくなる。楽しいことをすればいいじゃないと言っても、何が楽しいことなのかが分からなくなっている。何が楽しくて何が苦しいということも感じないようになると、顔から表情までも消えてくる。顔の表情というのは、心模様を映し出している。表情豊かな人は、楽しく生きている。しかし、表情が消えてくると、心が働かなくなる。
そうなってくると、心の状態が身体に影響してどこか具合が悪くなる。それは、身体の機能的に異常がないが、上手く働かなくなる。病院で診てもらっても、異常なしで原因不明である。
そういう人は、自分で変わらなければ、元気にならなければと思ってもらわなければどうにもならない。他人が出来ることは、励ますことくらいしかない。自分から、現状を変えるという気持ちが起きない限りどうしようもない。他人に治してもらうのではなく、自分から治ろうと思わなければ一歩も進まない。だから、カウンセリングは、自分からよくなろうと思わすようにアドバイスを送るくらいのものである。しかし、自分で気づいてないことを気づかしてやるということは、非常に重要なことだと思っている。
本人にとっては困っていることであり、困れば視野が狭くなる。それを広い視野から見てアドバイスしてやればいい。様々な悩みを抱えて相談に来るが、まず話を全部聴いてやって、元気になろうよとアドバイスすることを心がけている。
何か相談があれば、いつでもどうぞ。
11月19日 矢野
