心の部屋
緊張感のコントロール
2008 年 2 月 19 日 火曜日先日、テレビでフィギアスケートの四大陸大会の決勝を見ていた。
興味は、浅田真央がどんな演技をするかだ。しかし、浅田のインタビューを聞いて、いささか驚いた。「演技の前は毎回緊張しています」と、済ました顔で言っている。誰がどう見ても、浅田は緊張しているように見えない。そこが浅田の素晴らしいところで、本人は緊張しているが、周りにそれが伝わらない。
ナンバでは、「頑張らない」「頑張りが伝わるのは良くない」といってきた。それは、手抜きとかヘラヘラ行うというのとは全く違う。自分のやることに集中して効率的に行うということである。
浅田の緊張のレベルは、集中するのにちょうどいいレベルである。スポーツでも仕事でも、適度の緊張感が集中力を増す。適度の緊張感の目安は、周りに伝わらないくらいの緊張感であろう。
一方、安藤美姫は、演技の始まる前から緊張感が伝わってくる。それも、「おぃ、大丈夫かい?」という不安を伴う緊張感である。多分、安藤は、浅田の演技が気になり、その得点が気になり、四回転が失敗したらと心配し、自分自身でがんじがらめに縛り付けていたのであろう。私は、そういう心の動きを邪心と呼んでいるのだが。安藤の緊張感は、プレッシャーへと転化していく。安藤がそのことに気付き、緊張感をコントロールできるようにならなければ、練習での成果が本番で発揮できない。
浅田にしろ、安藤にしろ、勝負の世界で闘っているから緊張感を持つのは当然である。そして、緊張感は持たなければならない。しかし、その緊張感をどうコントロールするかで、集中力が高まりもするし、プレッシャーとなって潰れることもある。
プレッシャーというものは、周りがつくるものではないことは以前から言ってきた。プレッシャーは、本人が作り出している。その状況をどう捉えるか、自分自身をどうもっていくかで、プレッシャーにもなるし集中力を高めることも出来ると思っている。これがメンタルコントロールである。ただ勝った場面を思い描いても、何の気休めにもならない。
メンタル面が弱いと思っている人やメンタルコントロールが間々ならない人は、いつでも指導しましから研究所のほうに連絡してください。自分がもっている力を100%発揮できないのは、何とももどかしいし、それが原因で嫌になることもあるから気をつけてください。
矢野
