教育の部屋
チャレンジナンバのチームワーク
2009 年 5 月 6 日 水曜日毎月一度の、川越でのチャレンジナンバに行ってきた。
二分脊椎症や脳性麻痺など重度の身体障害を持つ子どもたちとも、かなり親しくなってきた。今回は、荒馬座の何人かと大阪支部の玉置君など大部隊で川越に乗り込んだ。子どもたちの親が、荒馬座を知っていて非常な盛り上がりで始まり、荒馬座のメンバーも踊りを披露してくれた。こういう荒馬座の踊りも、非常にいい刺激となると思う。これがリハビリに、いい影響を与えないはずがない。我々は、リハビリの常識などにとらわれず、いろんなことにチャレンジし新しいリハビリの方法を創り出せばいいと思っている。
いま、重度の身体障害者の子どもたち五人のリハビリ、チャレンジナンバに関わっている。我々が行うナンバ的処方よりも、驚かされるのはチームワークである。症状は違っていても、それぞれが自分で回復しようという意欲で団結してきた。
そこでは、リハビリの競争までもが起こり始めてきた。周りの仲間が、今まで出来なかったことが出来るようになると、自分ももっとという意気込みでリハビリに気合が入る。すごくいいライバル関係であるし、いい競争である。障害は持っていても、人間として非常に大事なことを体験していると思う。一種、理想のクラブ活動の姿を見るようである。
健常者の中学や高校でのクラブでも、このように機能しているクラブは少ないであろう。ただ指導者が、自己満足のためにやっているクラブは多い。そして、そこでは生徒たちは置き去りになっている。生徒たちがともに競い合い、励ましあってチームワークを築いていくというのは、今や絵空事になりかねない状況である。
子どもたちは、障害者であるが、いや障害者であるからこそ、我々が忘れそうな暖かい気持ち、人間としての労わりや優しさを持っているのではないだろうか。五体満足だからといって傲慢になっている自分に気づかされ、何を威張っているのだと頭を叩かれる気がする。子どもたちは、ごく自然に振舞っているだろうが、その心の動かしかたに感動する。
我々は、気軽にチームワークだの協調や共同という言葉を使う。しかし、その中身のなんと薄いことかということに気付かねばならない。重度の身体障害者の子供たちが、言葉少なにコミュニケーションをとり、それでも心は一つになっているという現場を見れば、回復の過程で何が起こっても不思議ではないし、心を揺るがされる。
一度現場を見に来ればいい、見学は自由だし何も隠し事はないから。
5月5日 矢野
