教育の部屋

決して媚びない

2009 年 7 月 17 日 金曜日

右を向いても左を向いても、ヘラヘラと笑顔で媚びへつらっていい人を演じようとしている、悪者たちが満ち溢れている。これは、どうしたことだろう。人間が、軟弱になっている。
家庭では親が、子どもによく思われようと媚びへつらっているし、会社では上司が、物分りがいいと思われようと媚びへつらっているし、学校では教師が、いいお兄さんいいお姉さんと思われようと媚びへつらっている。怖い親父はどこへ行ったのだろう、鬼の上司はどこへ行ったのだろう、恩師と呼べる威厳はなくなったのだろうか。
世の中、そんなにみんな仲良しだったかなあ。うわべだけの仲良しが、まかり通っている。人間関係が薄いから、心まで弱くなってくる。そんなに人に好かれたいか、自分を偽ってまで。そんなに人に嫌われることが怖いか、人の顔色を横目で見ながら。生きてみろ、強く。
親、上司、教師、みんな年上ではないか。年上の大人たちが、いかにもだらしないではないか。ヘラヘラと笑顔で、物分りのいいような振りをして、年下にゴマをすっている。見ていられないくらい醜い風景である。こんな大人を見て、誰が大人になることに期待が出来ようか。
歳を重ねるということは、それだけ風当たりが強くなるということである。だから強くあらねばならないし、強さに裏打ちされた優しさを持っていなければならない。歳をとったからといって、丸くなっている場合ではない。丸くなるということは、人間として退化していることだ。もっと強うならんと。丸くなんかならないで、愛すべき頑固者でいることだ。
歳を取ったから、言いにくいことでもズバッと言わなければならない、それも正面から。それが目上の者の役割だろうが。歳をとるということは、自分が理解されなくても耐えられるということではないのか。厳しく年下を育て、見守ってやらなければならない。迎合することとは、まったく違う。
歳をとった者の、媚びへつらった引きつった笑いほど醜いものはない。笑うんじゃないと、叫びたくなる。笑顔が、全然似合ってないじゃないか。笑っているくらいなら、苦虫を噛みつぶしたような難しい顔でもしていろ。
大人がしっかりしろよ、頭の固い頑固者でいいじゃないか、いま理解されなくてもいいじゃないか、時代遅れを見せてやれ。媚びへつらって迎合するのは、もう止めよう。そんなことをしていたら、次の時代が大変なことになる。嫌われることを受け入れて、ならぬものはならぬと、はっきり言ってやれ。そして、大人としての責任を持って、後姿を見せてやれ。

7月17日 矢野

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