矢野先生のコラム

いい夜だった

2010 年 6 月 16 日 水曜日

月曜日の夜、サッカー・ワールドカップの日本代表の第一戦、対カメルーンが11時に試合開始であった。

それまでの日本代表の仕上がり振りが余りによくない。これは、ここやチームとしての力の問題ではなく、チームの中心、誰のチームとして戦うのかということが決まっていないことに原因するだろう。チームというものは、誰を中心にして、その中心人物が一番機能するメンバーで固めるということである。いままで中心事物は中田英寿で、ヒデのチームを作ればよかった。しかし、今回のチームでは、これまで中心人物が決まらないし、みんなもどうしていいか分からなかったと思う。ここが、監督の仕事であり、責任である。どんなメンバーで戦うにしても、勇気を持って中心人物を決めることが監督の一番大事な役割である。

そんなことを思いながら月曜日の夜を迎えたので、勝てるとも思わず、ただ見届けるだけという静かな気持ちで試合開始を待っていた。風呂に入り、晩飯も終わらして、ワールドカップ用にいつもより高級はウイスキーを用意した。いつもは国産のサントリー角瓶が好きなのだが、バランタインの17年物にした。どうも私の場合は、イメージがら日本酒とか焼酎というものを愛飲しているように思われがちである。外では、それは何でも飲む。酒に関して文句を言わないのが礼儀だと心得ている。しかし、家で自由に飲めるときは、これはウイスキーに限る。本を読みながらでも、映画を見ながらでも、ましてスポーツ中継を見ながらでも、一番合うのはウイスキーである。

一杯やりながら試合開始を待ち、11時になると単なる応援団になった。ただ単に日本代表を応援するのである。そうすると、前半に一点取りリードしてしまった。これでは、12時前に寝ることも出来ず、後半も応援することになった。そして、何とか一点差で逃げ切ったときには、やっと肩の力が抜けて「よかった、よかった」ということになった。

スポーツというのは、自分の専門種目で現場に関わっていない限りは、ただの応援団になるべきである。なぜそれが、自分が監督になっているような気持ちになり、いろいろと批判したり評論するのだろう。あなたは、単なる素人ではないか。素人が口を出していいわけないだろうといいたい。自分の専門のことでは何もいえない人が、素人分野では分かったような顔をして評論する。それは、ないだろう。単純に、日本代表を応援し、勝てば喜び、負ければ励ましてやる。そして、いつでもご苦労さんではないか。

現場も知らない、素人の評論家は、誰にも相手にしてもらっていないことも分からないくらいオメデタイ人たちである。次はオランダ戦であるが、少し冷静に自分を振り返ってみよう。

6月16日 矢野

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