矢野先生のコラム

アポロ13号 無事生還

2009 年 7 月 30 日 木曜日

先週は、心臓で入院するというのに、横丁のタバコ屋までというような不謹慎な態度だったので、次の日には追い返されるように退院した。もっと真剣に、アポロ13号に乗り組むくらいの気持ちで、昨日再入院した。
そして、今日、心臓カテーテル治療を行った。一昔前なら、心臓のバイパス手術だったらしい。それが、今日は右腕からカテーテルを挿入し心臓の血管を風船で膨らまし、金属のネットを入れるということであった。説明を聞いていると、映画のような話でもあり、恐ろしくもありで、まともに聞けたものではない。要は、怖がりなのである。
手術は午後の四時半ということだったが、昼ごろに三時半と早くなったと連絡が来た。そして、三時ごろから準備をしまっていたが、三時半になっても音沙汰がない。これが、嫌な時間である。病院での手術だから、時間通りに進行しない理屈では分かっていても、本当に嫌な待ち時間である。そして、やっとお迎えが来て手術室に、医者は頑張りましょうと声をかけてくれるが、私は何をどう頑張ったらいいものやと混乱する。私は、日本一の心臓専門病院に任せたのだから、私は頑張りようがない。
そして、手術台に乗るというのが、これまた嫌なもので、私は全くの無力である。まな板の上の鯉というのは、こういうことを言うのだろうか。そして、部分麻酔だから、医者が喋っていること耳はいるし、何となく進行状況が分かるというのも嫌なものである。歯医者の椅子の上よりも、居心地が悪い。それでも、とにかく時間をやり過ごさなければと、自分の生還を祈ってくれているだろう人たちの顔を思い浮かべることにした。
私も、まだまだやらなければならないことがあるし、私を待っている人もいるもので、もう一度元気にならなければと思った。そうこうしているうちに、一時間くらいが過ぎ、手術は無事に終わった。今回は、真面目に禁酒をしたおかげで、麻酔が効き検査入院の時のような痛い目には会わないでもすんだ。しかし、検査のときよりも太いカテーテルなもので、麻酔が切れてくると痛いこと、痛いこと。まあ、これくらいの痛みですんだと、感謝しなければならないのだろうが、喉元過ぎればである。本当に勝手である。
退院すれば、すぐバスケット部の合宿で草津に行く。少しは、おとなしく静養と生きたいものだが、そうもいきそうにない。ハードな夏が待っていそうだが、心臓の具合がよくなれば、乗り切って秋に迎えるか。ゆっくりできるのも、あと一日二日かな。少し、色がさめて青白くなったかもしれない。
アポロ13号、無事地球に生還しました。

7月29日 矢野

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