矢野先生のコラム

原稿を書いてます

2008 年 9 月 1 日 月曜日

現在、次の本になるであろう原稿書きに取り組んでいる。
私の本を読んでくれた読者や身近な人たちは、いとも簡単に私が文章を書いていると思っている人が多い。出来上がった文章は、出来るだけ読みやすくを念頭においているので、そう思われるのも仕方がないかな。
実のところ、書き始めれば早いとは思う。しかし、書き始めるまでが、結構時間がかかる。記憶の中にしまっているいろんな情報の引き出しがあり、それを叩き起こす作業から始めなければならない。いろんな引き出しがあって、機嫌よくすぐに起きてくれる引き出しもある。また、ぐずぐずと寝起きの悪い引き出しもある。困るのは、いくら叩き起こしても、なかなか起きようとしない引き出しもある。その引き出しまで、起こして連れてきて、必要な全部の引き出しを整列さすまでが大変である。
整列させた引き出したちに、今回の本の流れ
を伝え、お前はここが出番、お前はここで活躍と一応役割を伝える。反発するような引き出しはないが、出しゃばりはいくらでもいる。あれもこれも書いてくれと訴えてくる。そこは、ぴしゃりと押さえつけて、出しゃばらさないようにするのも私の役割である。
そして、こうして原稿に取り組まなければならないときに限って、本を読みたくなる。自分は、書くよりも読むほうが好きなのかなと思う。自分の原稿を読み返すのは、面白くもなんともない。そして、こういうときは、ミステリー小説が一番あっている。読むのもワクワクするが、頭のウオーミングアップになっているのではないかと一人納得している。しかし、難しいのは読む時間と書く時間の配分である。読んでばかりいたら、原稿が進まない。かといって書いていると、読みたくなる。一冊の本を書くのに、何冊の関係ない本を読んでいるんだろうと自分でも呆れることがある。
そして、一応原稿を書いているという体裁をとるために、書き籠もりであるから外出は控える。そうして、何人かの人に不義理を働くことがある。それは、書き終えて付き合えばいいだけだから、あまり問題はないと思っている。
ここのところ気がついたのが、いくらでも寝られる。夜しっかり寝ても、昼寝がしたくなる。原稿を書くことで、頭が興奮するなどということは私にはない。そうすると、私は勝手に「これは脳疲労だ」と決めて納得している。脳疲労を回復さすには、睡眠以外にないから眠くなるのは仕方がないやと納得しながら、今日も昼寝かと諦めている。
あまり詳しく原稿の書き方を明かすと、出来上がった本を読むとき雑念が混じるといけないので、これ以上は明かさない。

9月1日 矢野

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