矢野先生のコラム
あっぱれイチロー
2007 年 7 月 13 日 金曜日米大リーグのオールスター戦で、イチローが最優秀選手(MVP)に輝いた。ホームランを含む3安打が受賞の理由らしい。並み居る大リーグの大男たちを尻目に、イチローの受賞は痛快である。そのホームランというのも、球宴史上初のランニングホームランというのも、いかにもイチローらしい。
ランニングホームランは78回の球宴で初めてということにも驚くが、イチローの全力プレーが生み出したものだろう。クッションボールの転がりが良かったとはいえ、イチローが全力で走ったことがランニングホームランに繋がったと思う。球宴だから、お祭りだという意識でプレーをしていれば生まれるようなものではない。
イチローを見ていると練習でも、試合でも常に全力でプレーしている。いつも全力でプレーしているから、どんな舞台に立っても自分のプレーが出来る。簡単なようだが、これがなかなか難しい。人はよく「やる時にはやる」「その舞台に立ったら全力を尽くす」と言う。しかし、普段から全力を出していない人は、突然全力を出そうとしても無理である。普段手を抜くことをしていて、大事な場面で全力を出せるわけがない。
スポーツ選手でも、高校までは全力でひたむきにプレーしている者が多い。しかし、高校を卒業してスポーツを続けても、全力プレーを忘れ手抜きをする者が出てくる。手抜きは悪魔の囁きで、スポーツ選手を堕落させる。そういうスポーツ選手が、どの種目にも数多くいることは知ってのとおりだ。手抜きを覚え、すぐに妥協する人間は、スポーツマンとはいえないし、何をやってもだめだろう。
全力を出し切ることが恥ずかしいと思っているなら、それは大いなる勘違いだ。全力を出し切るということは、ひたむきで潔い。また、全力を出し切っているからこそ、課題も見えてくるし成長もしていける。
イチローの爽やかさと限界を感じさせない進化は、全力プレーの姿勢にある。我々も、ためらいなく全力を出し切ることをやっていけば、新しいものが見えてくるだろう。
全力で生きていくようにしよう。
矢野
