音楽の部屋

グレン・グールド考

2006 年 1 月 31 日 火曜日

グレン・グールドというピアノ弾きがお気に入りである。

あの全身を使ってピアノを弾こうという姿勢がいいし、どこも固定せず動き続けている。まるで踊っているようにして、ピアノを弾く。そのピアノを弾く姿勢を、悪いと言う人もいる。何所を見ているのか、訳が解からない。グールドにとってはあの姿勢が、自分の指を鍵盤の上で一番自由に動かせる姿勢なのである。それを見掛けだけ見て悪いと言うのは、その人の目は節穴である。ピアノを弾く姿勢が何かが、全然解かっていない。

ピアノを弾く姿勢というのは、まず指が自由に動くポジションに腕を持ていくということである。そのために椅子の高さを決めて、ピアノと自分の距離感を決めていく。グールドの椅子の高さは低い。子どものとき使っていた椅子を、大人になってからも使い続けている。しかし、それがグールドにとって、一番自由に腕や指を動かせる高さなのである。見かけは、全く違うがホロビッツも椅子が低く、身体の使い方はグールドと同じである。

グールドの弾くバッハは、まるでグールドとバッハが対話をして、そこに独特の世界が現れてくるようである。グールドによってバッハが立ち現れてきたのか、バッハがグールドを自分の世界に引き込んでいっているのか、他のピアニストには表現できない音が流れてくる。

ピアニストは、楽譜を通じて作曲家と対話をし、それを全身を使ってピアノで表現する。一度グールドの弾くバッハを聴いてみてください。素晴らしいです。対話ということと表現ということの、ヒントになると思います。

ピアニストは、楽譜を通じて作曲家と対話をし、それを全身を使ってピアノで表現する。一度グールドの弾くバッハを聴いてみてください。素晴らしいです。対話ということと表現ということの、ヒントになると思います。

矢野

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