音楽の部屋
悪ガキ達
2006 年 7 月 13 日 木曜日年に何回かは、ビートルズの特集が組まれる。私は、中学時代からのビートルズ世代である。彼らが、リバプールから出現したときは革命だった。音楽が変わり、髪形が変わり、ファッションが変わり、言うことが変わった。世界中の若者たちが、ビートルズと共に歩んできた。そして、その影響力たるや、大変なものであった。今でもそうか。
ビートルズの音楽は、デビュー当時は大人たちには嫌悪されていた。「あんな音楽は聴いてはいけない」「あれはただの雑音だ」などと言われ、とても認められるような代物ではなかった。それがいまや、音楽の教科書は勿論、クラシックの演奏会でも取り上げられたり、ジャズの世界にも入っている。我々ビートルズ世代の人間が、聴き親しんできた曲たちが多くの人に認められたことは嬉しいことである。ビートルズの曲は、何年経っても色褪せることがなく、いつ聴いても新鮮に響いてくる。そういう曲が、名曲と言えるのだろう。
それはいいが、ビートルズの四人を指して、巨匠はないだろう。イギリスの女王陛下から勲章をもらうときでも、ユーモアとウイットでさらりと流していた四人である。世界中のいろんなところで、波風を立て論議を巻き起こしてきた。どう考えても、巨匠ではない。私にとっては、いつまで経ってもリバプールから出てきた四人の悪ガキ達でしかない。いつも悪戯心があり、人を煙に巻くのを楽しみ、びっくりさせることを好んでいる。世界中から嫌われ、また好かれたビートルズ。いくら年月が流れても、巨匠と言ってはいけない。四人の悪ガキ達は、もっと親しみやすいし、そんなに生真面目ではない。音楽が本当に好きで、本当に音楽を楽しんだだけのことである。巨匠という言葉から、一番と遠いところにいるのがビートルズの四人の悪ガキ達である。
矢野
