陸上部
ブラジル遠征 5
2007 年 8 月 14 日 火曜日いよいよ三段跳びの試合である。
試合当日は、朝4時に起床。ブラジルに来てから試合時間に合わせて、毎朝これくらいに時間に起きていたので違和感はない。外はまだ暗いが天気もよさそうで寒くもない。いつもどおりの朝食を摂り、6時にホテルを出発する。7時前に競技場に着き、8時40分のウオーミングアップ開始までスタンドで時間をつぶす。
ウオーミングアップといっても駐車場で行うのでジョギングと体操くらいのものである。そして、召集場に集まり競技場に入っていく。三段跳びのピットに集まったのは9人。それぞれに助走の足合わせを行い、9時40分に競技開始。
試技順は2番目で、1回目は慎重に記録を残すことに専念し無理はしない。1回目は14m48で順調な滑り出し。2回目は、踏み切り板の手前で踏み切るも14m42と調子はいい。よし今日は記録を狙えるぞと気合が入る。3回目は、前後は踏み切り板に入っているも左に少しファール。
3回跳び終えてベスト8が決まり、5番目の記録であった。残り3回の試技で北京の標準記録と、一つでも順位を上げようと気合が入る。しかし、気合が空回りして、3回の試技は右に少しファールをしてしまった。残念だったのは6回目の試技で、非常によく12mはいっていたということである。結局、5番で競技は終わった。
初めて世界と闘った去年のオランダでは7位だったので、今回の5位は上出来だろう。世界でベスト5に入ったということは自信になる。そして、今回ファールにはなったが12mへの手ごたえをつかんだことは収穫である。今回の3位までが12m以上で、12mを跳べばメダルの可能性があるということも分かった。
次の挑戦では、12mは可能だろう。それに、今回もオランダでの世界選手権と顔ぶれはほぼ同じで、世界のトップレベルたちを冷静に観察することが出来た。この顔ぶれでこれからも闘っていくのだろうが、今回はカスタネットとジャパンにも強いのがいるんだぞということをアピールできた。
外国の選手たちは、白井よりも遥かに体格はいい。しかし、三段跳びの助走に関しては、意外に遅い。助走スピードだけなら、参加選手中白井が一番速い。外国の選手たちは、遅い助走からパワーで強引に跳んでくる。外国選手はボン・ボン・ボンと跳び、白井はポン・ポン・ポンと跳んでいるようだ。
パワーで強引に跳ぶのは、故障の危険性も高いし、記録的にこれからの伸びを考えてもさほど恐ろしくはない。白井の助走スピードを活かして、水面を石が跳ね飛んでいくような三段跳びで十分に闘える。外国の選手たちのパワーに対してパワーで闘いを挑むのは無理で、スピードで闘わなければならない。これからスピードに磨きをかけて、三段跳びの技術を磨いていけばメダル獲得も十分に可能である。
それにしても、世界のトップレベルの選手たちといえどもファールが多い。当然みんな、真っ直ぐ走れるようにと練習を積んでいることとは思う。しかし、ベスト8に入った選手の試技の5割近くがファールであった。これは、真っ直ぐに助走することが、いかに難しいかということを如実に物語っている
矢野
