陸上部
ブラジル遠征
2007 年 8 月 2 日 木曜日地球儀で見ても日本の裏側に当たるブラジル。そのブラジルに、視覚障害者の世界選手権陸上競技大会に参加するために遠征をする。
話しには遠いと聞いていたが、実際に移動してみて確かに遠いことを実感した。まず、成田を出発してニューヨークに向かう。それだけでも12時間かかった。ニューヨークでいったん荷物ともどもアメリカに入国、そしてブラジルに向けて再度出国という手続き。そのときに成田の免税店で買ったタバコと酒をトランクに詰める、これを怠ってブラジル行きの機内に持ち込もうとすると没収されるので非常に大事な作業である。
万全と思ってアメリカからの出国に向かうと、なんとライターを没収された。日本国内では、一個まではライターに何の文句もつかない。しかし、アメリカからの出国では、ライター一個でもだめらしい。しつこく食い下がって交渉したが、無常にもライターを取り返すことは出来なかった。
日本で3個100円で買ったライターだが、金額ではなく納得できず少なからず気分を害した。しかし、おかげでブラジルに着いての最初のやらなければならないことが決まった。まず、ライターを手に入れることである。そういうことが決まるだけでも、つまらない飛行機の移動に気合が入るというものである。
ニューヨークの空港内で6時間くらいの時間待ちをして、いざブラジルに。この6時間も全くつまらない時間である。免税店はあるもののブランド物には関心がなく、ウインドショッピングなどの習慣もない。せめてパブでビールでも飲むしかない。そして、ニューヨークからブラジルまででも11時間はかかる。
日本を出発してまず横に移動して、そこから下に降りて日本の裏側に移動したようなものである。なんと始めての赤道越えである。日本を午後4時半に出て、二日後の午前8時半にブラジルに着いた計算で30時間くらいかかったことになる。なんともブラジルは遠い。しかし、日本から一番遠い南米を体験すると、世界中何処へ行くにしても驚くことはない。これも一つの自信になるかもしれない。
ブラジルは、サンパウロに着いた。ブラジルというのは、アマゾンとかペルーの近くというだけで興味惹かれるものがある。アマゾンの生態やペルーの遺跡には、それは関心を持っているから。しかし、今回は陸上競技の世界選手権大会である。興味の範囲は封印して、試合に全力を尽くさなければ。それにしても、初めての南半球である。北半球しか知らない自分の心と身体が、南半球を体験するとどういう風に反応するかには非常に関心がある。
サンパウロの無事には着いたが、機内の軟禁状態で硬くなった身体と寝不足で働かない頭をバスに移し、選手村となるホテルに移動である。そんなときに限って、現地は朝である。晴れてなく雨が降っていたのが、少しでもの慰めであった。それにしても、思っていたよりもずっと寒いのはどうしたことか。
矢野
