陸上部

自己表現

2007 年 6 月 22 日 金曜日

我々は生きていれば、何とか自分を表現しようとしている。生きていくとは、白い原稿用紙を文字で埋めていき、そこに自分のストーリーを創り上げることである。そのためには、自分なりの文字を持ち、自主的に生きていかなければならない。自分なりの文字を持っている人は、意識的に自分を表現できるし、自分の文字をまだ持っていない人は、かなり無意識に自分を表現している。

白井は、全盲というハンディキャップは背負っているが、自分を表現する文字はしっかりと持っている。そては、バイオリンと三段跳びである。白井は、その舞台が大きかろうが小さかろうがバイオリンの演奏で自分を表現する。相手に迎合することなく、自分の表現したいようにバイオリンを操る。そこには白井の、今まで生きてきたストーリーが裏づけとしてある。そのストーリーを話さなくても、バイオリンの調べにのって人々に届く。

また、グラウンドに立てば、本当に目が不自由なのと思わすように自由に走り、跳ぶ。白井の競技者としての一面である。白井は三段跳びでも、自己表現を行う。白井は、跳ねること、ジャンプすることが大好きだという。それも一回のジャンプで終わってしまう走り幅跳びよりも、三段跳びのほうが好きだと言い切る。

白井に対して、全盲でバイオリンをやって行くだけでも大変なのに、何で三段跳びまでもと言う人もいる。しかし、白井は三段跳びが好きな上に、その能力を伸ばすことがすきなのである。白井は、バイオリンとは一味違った三段跳びという文字でも、自分のストーリーを刻みたいのである。

自分をどう表現していいか解らないとか、迷っている人は、一度白井の演奏を聴くか競技を見てみればいい。きっと参考になると思う。

私はといえば、存在そのものが自己表現であるし、言動すべてが自己表現である。なにせナンバ流自然体を身につけようと、日々修行に励んでいるのだから。

矢野

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